【番外編】空き家問題についての研修&交流会に参加しました。

みなさん、おはようございます。

不動産鑑定士の池田孝(いけだたかし)です。

今週は一日遅れの更新になってしまいました。

 

早速ですが、本日のブログは昨日参加した「第5回 不動産関連士業交流会」についてお話します。

今回の不動産関連士業交流会は第5回ということですが、私自身は初参加になります。この交流会の不動産関連士業とは弁護士、土地家屋調査士、建築士、不動産鑑定士の4士業です。関連士業は夫々の会合によって、異なってきますが、必ず入るのはやはり弁護士さんですね。

 

今回の交流会は基調講演に加え、テーマである「空き家問題」についての各士業からの報告があり、内容盛り沢山でした。その後会場を移動して懇親会となる等、勉強会要素と交流会要素を持つ素晴らしい士業交流会でした。

基調講演は松戸市役所の街づくり部住宅政策課空家活用推進室の室長さんに「松戸市における空き家問題の現状と対策」として60分の講演をいただきました。

松戸市の空き家の現状、取組事例等興味深く聴かせていただきました。

 

続く士業の報告は弁護士と土地家屋調査士による「不在者財産管理人・相続財産管理人についての報告」、建築士会からの報告、不動産鑑定士会からの「空家活用に向けた取り組みに触れて」として夫々の報告がありました。いずれも、興味深い内容でしたし、今回の交流会に参加しなければ素通りしていたものもいくつかありました。

 

特に今回は、改めて「空家率」のイメージと実際の差について再認識、再確認しました。

テレビでは空家率が13.5%(平成25年住宅・土地統計調査)と報道され、7~8軒に1軒が空家と報道されています。この報道は受けてのイメージによって大きく異なります。私はこの報道を聴いて、意外に「空家」が多いんだなと感じました。感覚的には30軒に2~3軒程度かと思っていました。

みなさんの「空家」のイメージはどんな感じでしょうか?

例えば、あなたが所有している「別荘」、前の賃貸人が引っ越しして一時的に空いた「住宅」、これらは「空家」と言えるでしょうか?私のイメージでは、これらは「空家」ではありません。でも、統計上はこれらは「空家」としてカウントされています。みなさんがイメージした「空き家」と同じでしたか?

私のイメージする「空き家」は管理が行き届かず、放置されている可能性が高い住宅をイメージしていました。

 

平成25年の統計調査では、空き家数全820万戸のうち、二次的住宅(所謂、別荘)が41万戸、賃貸用又は売却用の住宅(一時的な「空き家」、もちろん全てではなく、これらの一部はそのまま皆さんがイメージする「空き家」になっていく可能性を有しています。)が460万戸、その他の住宅(放置の可能性が高い、管理がなされていない状態と思われる住宅(あくまでも私見です))が318万戸です。

その他の住宅の割合は5%強、賃貸用又は売却用の住宅の一部が将来的にその他住宅となることを考えると、その割合は上がると思いますが、発表されている数値よりも低いとかんがえています。だからといって、空き家対策が不要と言っているわけではありません。総人口の推移、人口構成、持ち家率等を考慮すれば、今後「空き家」が増加する一方であることが明らかですし、対策は急務と考えています。

ただ、数字の背景を知ると別の視点で物事を考えていけるなぁと今回の士業交流会を通して再認識できました。

 

 

また、懇親会では、弁護士さんと調査士さん、建築士さん、私の4人でテーブルを囲み、色々な話をする中で情報交換をしました。とても素晴らしい機会に恵まれました。

 

お誘いいただいた鑑定士のO先生、そして、懇親会でお世話になった弁護士のS先生、建築士のT先生、そして、実は金曜日の千葉での士業交流会でもお会いした調査士のK先生、お世話になりありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。

 

 

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